日本ではあまり見かけることはないですが、ハロウィンの説明を聞くときには仮装した子供が家を回って玄関先で「トリックオアトリート」という言葉を言うイメージが強いんじゃないでしょうか?
この「トリックオアトリート」という言葉を言うことで子供たちはお菓子を貰うことができるんですが、この言葉は一体どんな意味なの?この言葉を言われたときの返事はどんなものが適当なの?もし、お菓子を渡すのを断ったらどんなことが起こるの?
って思いませんか?

目次
トリックオアトリートの言葉の意味と由来
トリックオアトリートの意味
ハロウィンで使う「トリックオアトリート」という言葉、これは実際には英語であって、
trick or treat!
と書きます。
trick は「わるだくみ」「いたずら」
or は「または」
treat は「いいもの」「ごちそう」「おもてなし」「おごり」
などの意味があって、ハロウィンで使う trick or treat を直訳すると「お菓子かいたずらか?」となりますね。
ただ、この日本語だと少し味気ないので日本の子供達的には「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞっ!」って感じでしょうか。

treat は本来には「お菓子」という意味はありませんが、treat の本来の意味である「ごちそう」がハロウィンでこの言葉を使う子供達にとっては「お菓子」であることからハロウィンの場合には「お菓子」と訳します。

トリックオアトリートの由来
トリックオアトリートの言葉は実はハロウィンの起源であるケルト族の文化のソウリング(Souling)というものに由来しています。
ソウリングはハロウィンの翌日の聖人の日のさらに翌日である死者の日に行われるもので、死者が天国に行けるようにするための儀式です。この儀式のときにはソウルケーキ(Soul Cake)というものが必要になり、クリスチャン達が村から村をソウルケーキを乞いながら回っていくという風習がありました。クリスチャン達はケーキをもらうのと引き換えにその家の家族達の霊を天国に導くためにお祈りをしてくれるので、ケーキを渡した家族の霊は無事に天国に行くことができるのです。
ただ、もしこのケーキを渡すのを拒んでしまった場合には、霊が鎮まらずに家族に対して不幸を起こしたり仕打ち(いたずら)をすると信じられていました。

一説では、1900年代の初めにいたずらっ子がハロウィンでお菓子をもらうために脅し文句としてこの「trick or treat」という言葉を使ったとされています。そんなことを言ってお菓子をもらおうとした子供の姿が大人たちにとっては可愛かったのかもしれませんね。
そのおねだりをする姿を見た他の子供達も、その言葉を言えばお菓子が貰いやすくなるということで子供たちの間でだんだんと広まっていったんですね。その後1952年にはディズニーアニメの「trick or treat」の中でこのセリフがそのまま使われて、完全に世の中に定着したとされているんですよ。
トリックオアトリートと言われたときの返し文句
子供達が訪ねてきて「trick or treat」と言われたときには、
- Happy Halloween(ハッピーハロウィン)
- treat(トリート)
と言ってお菓子を渡してあげればOKです。

怖い仮装をしていたら怖がってあげたり、可愛い仮装であれば誉めてあげれば子供達も喜ぶはずですよ!

お菓子をあげることを断ったらどうなるのか?
訪ねてきてくれた子供達は「trick or treat」と言ってくるので、もちろん「trick」の方を選択するといった手もありますよね。実際にお菓子を渡すのを断ったらどうなるのでしょうか……
もちろん言葉通り「いたずら」をされますが、いたずらの内容は様々です。海外の例を参考にしてみると、玄関先に生卵を投げて汚したり、水鉄砲やデコレーション用のスプレーなどで落書きされたりもします。

あとがき
日本ではハロウィンは大人も子供も仮装をして楽しむようなイベントになっているので、本来のハロウィンの感じとはまた違うかもしれませんが、住んでいる地域で子供達が回ってきた場合にはしっかりと「Happy Halloween!」と言ってお菓子を渡してあげれば、こちらもハロウィンを楽しめますね!
