せっかく洗ったのにいざ使ったときに臭いが……
タオルを使っていてそんなことがありませんか?ぼくはどれだけ注意して洗って、雑菌が繁殖しないようにすぐに洗濯物も干しているんですが、一度タオルに臭いがついてしまうとそれからそのタオルは何度洗濯をしてもなかなか臭いを取ることができません。
実はこれ、一度タオルについてしまった臭いはしっかりとその原因を除去しないと単純に洗濯をしただけでは臭いを取ることができないんです。

タオルやバスタオルにつく臭いの原因
タオルやバスタオルについてしまう臭いの原因はズバリタオルの中にいる雑菌の繁殖です。
ぼくたちがタオルを使った場合には体についていた雑菌がタオルにつくだけでなく、皮脂や角質、髪の毛や汗、石鹸のカスなどが付着してしまいます。タオルに生息している雑菌はこうしたぼくたちの目では確認できないようなレベルの大きさのものが付着したときに、それをエサにしてどんどんと繁殖をしているんです。そうした雑菌の繁殖によって臭いの元である成分が生成されてしまうので、それがタオルから発生する臭いの原因になっているんですね。
さらに、困ったことにタオルの中で繁殖した雑菌はなかなかしぶとく、一度繁殖してしまうと完全に殺菌しない限りはいなくなることはありません。単純に洗濯しただけではタオルの中で仮死状態になってそのまま付着して、次にタオルが使われて湿っぽくなったときに復活してしまうんです。

タオルやバスタオルについた臭いを取る方法
タオルやバスタオルについた雑菌を殺菌するためにはいくつか方法があるんですが、こちらでは最も効果の高い2つの方法をご紹介します。手間もそこまでかからず簡単にできるものなので、手軽に出来る方から試してみてください。
タオルを熱湯で殺菌する
タオルに生息する雑菌は基本的には熱には弱い性質を持っているので、タオル自体を熱湯に入れてしまって殺菌をする方法です。
- 殺菌したいタオルが入れられるサイズの鍋を用意して中にタオル全体が浸るくらいの水を入れる
- 弱火で加熱して沸騰したら20〜30分程度タオルを煮込む
- 終わったらトングなどでヤケドしないようにタオルを取り出して、しっかりと水気を取り天日干しをする
これでタオルの殺菌は完了です。水と鍋が用意できれば家庭でも簡単にできますね。
ただ、この方法でひとつ注意して欲しいのは熱湯にタオルをつけることでタオルに多少の色落ちや傷みが出てしまうことです。特に毎日この熱湯殺菌をしてしまうとかなりタオルを傷めてしまうので、熱湯殺菌を行う頻度としては、タオルの臭いが気になってきたときに行うくらいに留めててくださいね!

漂白剤で殺菌する
家庭で手軽にできるもうひとつのタオルの殺菌方法が漂白剤を使った殺菌です。
- 漂白剤を入れるために40〜60℃のお湯を用意する(このくらいの温度が一番殺菌効果を発揮してくれます)
- 漂白剤を混ぜる(漂白剤を入れる量は洗濯に使う量ではなく、「つけおき」や「染抜き」と書かれている分量で大丈夫です)
- お湯が冷めないうちにタオル全体が浸るように1〜2時間浸けます(冷めてしまうと殺菌効果が弱くなるのでなるべく冷めないように工夫してください。室内を暖かくするなど周りの環境を整えてあげるとお湯が冷めにくくなりますよ!)
- つけおきが終わったらしっかりとすすいで天日干しをして乾かす
こちらは熱湯殺菌に比べて多少時間がかかるのと、殺菌の為に適した温度のお湯を用意する必要がありますが、熱湯での殺菌に比べてタオルの色落ちもしにくくて、傷めにくいといったメリットもあります。

あとがき
臭いが出るようになってしまったタオルは単純に洗濯しても臭いを落とすことができないことがわかりましたね。タオルの臭いを抑えるためには臭いの原因である雑菌を元から処理する必要があるということです。今回の内容をまとめると、
- タオルから出る臭いの原因はタオルの中で繁殖した雑菌
- 一度雑菌が繁殖したタオルは完全に殺菌しないと洗濯しても臭いが出てしまう
- 殺菌をするときには色移りしないようにタオルを分けたり、タオルを傷めないように注意しながら行う
ということでした。
体や顔などに触れる機会の多いタオルはいつもできるだけきれいな状態で使いたいですし、何より臭いが出てしまうと使うときに気分がいいものではないですよね。洗濯してもタオルやバスタオルの臭いがなかなか落ちない場合にはこちらで紹介した方法でタオルの殺菌を試してみてください。