普段ぼく達が使っている水道水は安全に使用・飲料するためにカルキ(塩素)が含まれています。もちろん、水道水はぼく達人間にとってはそのままでも飲むことはできますし、使用もできますのでそこまで問題はないですが、やはり体の中に入るものとしてカルキは必要のないものなんですね。
ただ、カルキはぼく達人間にはそこまで悪影響はないんですが、ペットとして飼っているメダカや金魚などの魚達にとっては有毒な成分です。こうしたペット達の体に負担をかけないためにはしっかりとカルキを抜いた水を使用した方が、長生きをしてくれます。
水道水のカルキ抜きの方法というと、よく「バケツに水を汲んで数日放置」なんて聞きますが、この方法、前から思っていたんですが結構時間かかっていますよね。金魚なんかを持ち帰ったときに都合よく用意してあるわけでもないですし、そうしたときにはできるだけ早くカルキを抜いた水が必要になります。

目次
水道水のカルキ抜きの方法とかかる時間
それでは、まずは水道水のカルキ抜きをするための方法とされぞれの方法でかかる時間についてまとめていきます。
汲み置き
カルキ抜きと聞いて一番手軽な方法がこちらの汲み置きの方法です。
- バケツやペットボトルに水道水を入れる
- そのまま汲み置いた状態で放置する
やり方は簡単で、単純にカルキ抜きをしたい量の水道水をバケツなどの容器に入れて、そのまま放置するだけです。たったこれだけで水のカルキ抜きが完了してしまいます。
ちなみに、汲み置きをしてカルキ抜きをする場合には、日光の当たる場所に置いた方が短時間でカルキを抜くことができますが、日陰に置いておいても問題なくカルキを抜くことはできます。
汲み置きのカルキ抜きにかかる時間
汲み置きをしてカルキ抜きをした場合の所要時間については、日光に当てた場合と日陰で行なった場合で変わってきますが、日光に当てた場合にはおよそ半日、日陰で行なった場合には2〜3日くらいを目安にしてください。
- 日光に当てた場合 半日(およそ6時間程度)
- 日陰で放置した場合 2〜3日

水を沸騰させる
水を沸騰させても水道水のカルキを抜くことができます。この方法は先に出てきた汲み置きの方法に比べてかなり時間を短縮できますが、ちょっとした問題も出てきます。
- やかんや鍋に水を汲んで沸騰させる
- 水が沸騰したら40分程度そのまま沸騰させる
上記のようにやかんや鍋などに水道水を入れて、加熱・沸騰させるだけでカルキ抜きが完了します。
水が沸騰すると10分程度でカルキがトリハロメタンに変化して、40分くらいかけてそれが抜けていってくれるんですね。
水を沸騰させることによるカルキ抜きにかかる時間
水を沸騰させることによるカルキ抜きにかかる時間は、沸騰してからおよそ40分ほどです。この方法を使えば、先ほどの汲み置きの方法に比べてカルキ抜きの時間がかなり短縮できますね。ただ、火をかけた状態での40分間の沸騰というと、けっこう面倒な時間になります。火を使っていると出かけたりもしにくいですし、面倒をみることを考えると汲み置きの方法よりも手間がかってしまいますね。
水を沸騰させるとミネラルが壊れてしまう
そして、こちらの方法には問題があって、この方法でカルキを抜くと水分中に含まれるミネラルも壊れてしまって、酸素も抜けてしまうんです。そのために、こちらの方法でカルキ抜きをした水をペットの水槽の水の交換用に使うときには、いきなり全ての水を取り替えてしまうと、酸欠状態になってペットを弱らせてしまう原因にもなってしまうので注意も必要になってきます。
もしこの状態でペット用に水を使用するのであれば、エアーポンプなどを使って水分中に酸素を注入してあげましょう。

ハイポ(中和剤)を使う
ハイポ(中和剤)を使う方法はかなり簡単に水のカルキ抜きができます。パイポ自体もペットショップなどで簡単に入手できるので、ペットショップの店頭で店員さんに「ハイポください」と伝えてみてください。
- カルキ抜きをしたい量の水道水をバケツなどに溜める
- ハイポ(中和剤)を入れて5分待つ(時間は中和剤の種類によります。)
基本的にパイポを使って水道水のカルキを抜く方法は、パイポを入れて少し待てば完了するので、かなり簡単にカルキ抜きを行うことができます。所用時間も5分程度でできて時短にもなるので、この方法はかなりオススメです!

レモン(ビタミンC)を入れる
水道水に含まれるカルキ(塩素)はビタミンCと結びつくことで抜けていくという作用があります。ビタミンCと言って思い浮かぶ代表的なフルーツにレモンがありますよね。最近はコンビニなどでも販売されていたりしますし、スーパーなどでも季節を問わず手に入れやすいフルールです。
カルキ抜きをしたい水道水にレモンを入れるれば、ビタミンCの効果でカルキが抜けるだけでなく、レモンの香りがカルキ臭を抑えてくれる効果も期待できます。飲料水として使う場合には水が美味しくなるのでこの方法はオススメです。

炭を入れる
炭には浄化作用があるので、水道水に含まれている塩素やトリハロメタンなどを吸着してくれる効果があります。さらに脱臭効果によってカルキ臭も抑えられますし、炭に含まれるミネラル分が溶け出すことで単なる水道水がミネラルウォーターに変化してくれるんです。水道水のカルキ抜きをするだけでなく、飲み水として使う場合には、かなり良質な水にしてくれるのでオススメです!
- 竹炭や備長炭を用意する
- たわしなどを使って用意した炭をきれいに洗う
このときに洗剤などは使わないでください。特に飲料用としてカルキ抜きをする場合にはやめましょう。 - 鍋に水と炭を入れて煮立てた後に10〜20分程度そのまま放置する
- ザルなどに取り出して冷やして乾燥させれば完了
- 水道水1ℓあたり150g程度の炭を入れて一晩寝かせればカルキ抜き完了
炭を使ってカルキ抜きをする場合にかかる時間
炭を使ってカルキ抜きをする方法は、カルキ抜きが完了するまでにおよそ1日の時間がかかってしまいます。日光に当てて汲み置きした場合と同じくらいの時間ですね。
水道水から良質な飲み水を作る場合には効果が高いですが、炭を用意するのが面倒なのと、時間がかかってしまうのがデメリットといった感じでしょうか……
炭に関してはカルキ抜き専用の炭も販売しているので、こうしたものを使うとより効果的にカルキ抜きをすることができます。
浄水器を設置する
今まで色々な方法を紹介してきましたが、水道水のカルキ抜きを行う方法で最も簡単なのは、浄水器を設置してしまうことですね。浄水器は一度設置してしまえば、そのまま使えますし、時間をかけずにすぐにカルキ抜きをした水を使うことができます。
浄水器を設置する場合のデメリットとしては、浄水器の定期的なメンテナンスとカートリッジの交換が必要になるので、そのときに多少の手間とお金がかかるということです。ただ、時短と手軽さで選ぶのであればこの方法が一番いいですね。

水道水のカルキ抜きにかかる時間のまとめ
水道水のカルキ抜きの所要時間を方法別にまとめます。
- 汲み置き
日向 半日
日陰 2〜3日
- 沸騰
40分
- 中和剤
5分
- 炭
1日
- 浄水器
蛇口をひねればそのまま使える
当たり前ですが、浄水器の設置が一番早いですね。ただ、その他の方法でいくと中和剤を使う方法が手間もかかりませんし、群を抜いて早いです。

あとがき
カルキ抜きの方法は様々な方法がありますが、ペットなどのために行うのであれば汲み置きの方法かハイポを使った方法で行うのが手間もかからずに無難に行うことができます。特にあらかじめ水が必要な予定がわかっている場合には汲み置きで用意すれば、お金もかけずにカルキ抜きの水を用意することができますね。

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