北極星の見つけ方!位置は北斗七星からの距離で判断できる

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天体観測や星空の撮影のときには欠すことができない星のひとつに「北極星」があります。北極星はかなり見つけやすい星ですが、その見つけ方をちゃんと知っている方って意外と少ないんですよね。なんとなく「あの星が一番光っているし、北極星だっ!」なんて思っていたら、実は違ったなんてこともよくあります(笑)

こちらの記事では、天体観測には欠かせない「北極星」の見つけ方についてまとめていますので、星空を眺める際にはぜひご参考にしてください。

 

北極星の見つけ方

それでは早速、北極星の見つけ方についてお話ししていきましょう。北極星とはその名の通り、観測するときには、地球のほとんどの場所からでも北極の方向にある星なので、昔から道に迷ったときなどの方向を確認するために使われていた星です。

そのため、たいては北側の空を探すことで、北極星を見つけることができます。北極星を見つけるときには、コツを掴んでしまえば簡単なのですが、その前に少しだけ北極星についての知識を知っておきましょう。

そうすることで、より北極星が見つけやすくなりますよ!

 

北極星とは

「北極星」とは、天の北(地球の自転軸を北に延長した線状)に最も近く、そして明るい星のことで、地球の自転軸の延長線上の近くにあるので、地球から観察するとほとんど動かないように見ることができる星です。ほとんど動かないので、北極星の場所さえ分かっていれば、北極星が見えている間であれば、いつでも方角が確認できたということですね。

北極星は天体観測のときも基準とされる星のひとつでもありますが、その他の星を観測すると、北極星を中心として回っているように見えるので、長時間露出での星空撮影のときには、北極星を中心にして星の円が描かれる何とも美しい星空を撮影することができます。

 

 

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長時間露出の撮影をすると、こんな感じの星の円を撮影することができるんですね。円の中心にあるのが北極星です。

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このように、北極星は地球上のほとんどの場所で(北極に近い場所からだとほぼ真上に見える)北の方角に見つけることができるので、暗い夜道で方角を確認するときには重宝したんですね。現在は余程の山奥に行ったりして迷わない限りは、方向がわからなくなって道に迷うこともないですが、灯りやスマホなどの便利な道具がなかった時代には、北極星の存在は大変重要なものだったんです。

 

北極星は実は太陽と同じくらいの温度

北の空に明るく輝く北極星ですが、実はこの星の温度は太陽とほとんど同じ温度なんです。現在の北極星は、こぐま座α星の「ポラリス」という2等星の恒星になっていて、表面温度はおよそ6,000〜7,000K(ケルビン)と言われています。

太陽の表面温度がおよそ6,000Kなので、ほとんど同じくらいの温度といって良いでしょうね。ただ、大きさは太陽の30倍もの大きさがあるので、太陽に比べればかなり大きな星なんです。地球からは距離が遠いので小さく見えますが、この「ポラリス」がもう少し近かったら地球は夜でもかなり明るい星になっていたかもしれないですね。

 

北極星の位置はどこ?

北極星についての話が長くなってしまいましたが、ここからは北極星の探し方として、北極星の位置について解説していきます。先ほどからお話をしているように、北極星の位置は北側の空になるのですが、ただ、星はそんなに早く動いているわけではないので、先ほど紹介したような写真のように夜空に円が見えるわけではありません(笑)

そのため、北極星の位置をわかっている人でない限りは闇雲に北の空を観察してもどれが北極星なのかわかりませんよね。そうしたときには、夜空に散らばる星座から北極星の位置を判断したり、現在自分のいる緯度から北極星の位置を判断することができるんです。

 

北斗七星を目印にして北極星の位置を知る

北極星の位置を見つける方法のひとつとして、「北斗七星」を基準にする方法があります。北斗七星を基準にして北極星の位置を特定する方法は、まず、下の図のように北斗七星を見つけたら、α星とβ星をの位置を確認します。

そうしたらα星とβ星を結ぶような線分を作って、それをそのままα星の方向へ延長していきます。そのときに、α星とβ星の間の距離の5倍の距離分をα星からその線分に沿って進んだ場所が「北極星」の場所になります。

北斗七星は天の北の周辺にある明るい星によって構成されていて、かなり見つけやすい星なので天体観測初心者の方でもかなり見つけやすい星列です。

 

 

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カシオペア座を目印にして北極星の位置を知る

先にご紹介した「北斗七星」を使った北極星の見つけ方は、北極星の周りにある星を使った方法の中では一番見つけやすい方法なのですが、北斗七星は季節や時間帯によっては地平線の下に隠れてしまって見つけることができない場合があります。

そんなときに使える方ひとつの方法が「カシオペア座」を使った方法です。こちらの方法は北斗七星を使った方法に比べて少しだけ複雑ですが、図で視覚的に覚えてしまえば難しくはありません。

 

 

上記の図のように、カシオペア座のα星とβ星の線分をα星側に伸ばし、δ星とE星の線分をδ星側に伸ばして交点Aを作ります。その交点Aからγ星に向かって線分を引いて、交点Aとγ星の距離の5倍分γ星側に移動した位置に北極星があります。

こちらの方法も図で覚えてしまえば覚えやすいですね。ぼくは見た目が弓矢を打っているような形なので、そんなイメージで覚えています。こちらの方法のデメリットは北斗七星に比べて少しだけ「カシオペア座」が見つけにくいことでしょうか……

天体観測初心者には少し難しいかもしれません。そんなときには、自分が現在いる場所から北極星の位置を確認する次の方法も覚えておきましょう!

 

現在自分がいる緯度から北極星の位置を知る

自分のいる場所の緯度がわかって、そして北の方角を知ることができるコンパス(方位磁針)などがあれば北極星の位置を特定することができます。

実は北極星が夜空にある高さは、地平線から現在自分がいる緯度の分だけ角度を上に上げた位置にありるんですね。日本の緯度は30度〜45度の間くらいに入っているので、観測するのであればだいたいそのくらいの位置に北極星が入ってくるということになりますね。

例えば、東京はほぼ北緯35度の位置にありますので、コンパスを使って北の方角を向いて地平線から35度の高さを観測すればその位置にある明るい星が北極星です。最近はスマホなどにもコンパス機能がついているので、GPS情報と合わせて自分の緯度も確認すればすぐに北極星の位置を確認できますね。

ちなみにiphoneであれば「星座表」というアプリを使うと、スマホを向けている方向にある星座を写してくれるので、北極星や星座を確認するのにかなり便利です。天体観測初心者にはありがたいアプリですよ〜

ちなみに無料でインストールすることができます!

 

星座表

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北極星も実は少し動いている

観測をしているとほとんど動かないように見える北極星ですが、実は地軸の延長線上に完全に乗っているわけではないので、地球の自転軸の延長線上を中心に対してわずかですが動いています。ただ、地軸の延長線上にはないとはいえ、その差は角度で0度41分とかなり微妙なズレなので、普通に観測しているくらいではほとんどわからないくらいです。

 

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北極星は時代と共に入れ替わる

北極星は天の北極に最も近づいた星が対象となるのですが、実は地球の自転軸は歳差運動(地球の自転軸の方向がずれる運動)によってブレが生じるので、時代と共に対象となる星の入れ替わりが起こっています。こちらでは、これまでに北極星となった星についてまとめています。

北極星の対象の星

過去に北極星になった星

  • 紀元前11,500年前:ベガ(こと座α星)
  • 紀元前2,790年前:りゅう座α星
  • 紀元前1,100年前:こぐま座β星

 

現在の北極星

  • ポラリス(こぐま座α星、西暦2,100年頃に最も天の北極に近づく)

 

将来の北極星

  • 西暦3,100年頃〜:ケフェウス座γ星
  • 西暦5,100年頃〜:ケフェウス座β星
  • 西暦7,800年頃〜:ケフェウス座α星
  • 西暦10,200年頃〜:デネブ(はくちょう座α星)
  • 西暦11,600年頃〜:はくちょう座δ星
  • 西暦13,000年頃〜:ベガ(こと座α星)

上記のように北極星の対象となる星が入れ替わるのは、数千年に一度くらいの出来事なので、現在を生きているぼく達にとっての北極星が「ポラリス」から変わるということはないでしょう(不老不死にならない限りは)。

今からおよそ11,000年後には13,500年前と同じようにベガに戻ってくるのが面白いですね。こうして、北極星にもそれぞれの星にその役割を担う順番が回ってくるということです。

 

 

あとがき

北極星の見つけ方についてまとめてきましたがいかがでしたでしょうか?

現在では道に迷ったからといって星を頼りに方角の確認をすることはほとんどないとは思いますが、北極星は天体観測のときや星空を撮影するときの基準としては重要になってくるので、その位置を確認する方法を知っておくのは大切ですね。

地球上(北半球)から天体観測をして、北極星を中心に星が回っているのを観ていると、なんだかとても不思議な感覚になってきます。時代によって北極星の星が変わっているのもまたロマンチックですよね?天体観測をするときには、先ずは北極星を見つける方法をマスターすると、色々な星を見つけるのに役立ちますよ!

 

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