ふと気付いたときにカーテンを見てみたら、いつの間にか黒いポツポツができていたことがありませんか?それ、実はカーテンにできてしまったカビです。意外にもカーテンにはカビが生えやすい環境にあり、その主な原因は窓についてしまう結露です。窓についた水滴にカーテンが触れてしまうことで濡れてしまいカビが生えてしまうんですね。
カーテンについてカビはそのままそこにあるだけでなく、風でカーテンが揺れたときなどにカビの胞子を部屋の中に撒き散らしてしまうので、健康への影響も出てきますし、家の中にカビの胞子を舞い散らしてしまうので、別の場所にもカビが生える原因になってしまいます。
こうしたことを防ぐためにも、カーテンにカビがあるのを見つけたらできるだけ早く対処したいですよね。

目次
カーテンについたカビの取り方
カビキラーを使ってカビを取る
カビ落としで有名な商品であるカビキラー、通常であればこの商品はお風呂などの水周りに使うイメージが強いですが、実はカーテンのカビ落としにも使うことができるんです。
カビキラーでカーテンのカビを取る前にチェックするべきこと
カーテンが洗濯可能かチェック
カビキラーを使ってカーテンのカビを取る場合には最後に洗濯をする必要があるので、必ずカーテンが洗濯可能かどうかチェックしてください。洗濯できない場合にはこの方法ではカビを取ることができません。
カーテンの色落ちチェック
それから、カビキラーでカーテンのカビを取る前には必ずカーテンの色落ちチェックを行ってからカビ取りを行うようにしてください。そうしないとせっかくカビを取ってもカーテンの色落ちがひどくてカーテン自体が使えなくなってしまったなんてことにもなりかねませんよ。
- カーテンの目立たないところに水で少し薄めた塩素系漂白剤をつける
- コットンを使って軽くもみこむ
- コットンへの色移りが少なければOK
カビキラーを使ったカーテンのカビ取りの手順
- カーテンのカビを落としたい部分にカビキラーを吹きかける
- 10分程度そのままの状態で放置しておく(カビが浮いてくる)
- カビが浮き上がったらシャワーを使ってすすぎ、洗い流す
- あとは普通に洗濯機にかけて洗えば完了。洗濯機で洗濯をする場合には「おしゃれ着用洗剤」を使って「ドライモード」で洗濯するのが効果的
- 終わったらカーテンを乾燥して完了です。カーテンを乾燥させるときには、必ず日陰干しをしてください

簡単なカビはタオルとカビキラーでも取ることができる
そこまで頑固でないカビの場合にはタオルとカビキラーを使ってカビを落とすことができます。
- カーテンを乾燥した状態にする(自然乾燥が一番いいですが、乾きにくい場合にはドライヤーなどを使ってもOK)
- カビの付いている部分にカビキラーを吹きかけて、そこにタオルを当てる
- いらなくなった歯ブラシなどに洗濯用洗剤をつけてカーテンについたカビの裏からブラシで優しくこする
- タオルにカビが移るので、そのあとは洗濯機で洗濯をすれば完了

塩素系漂白剤を使ってカビを取る
塩素系漂白剤を使ってもカーテンについたカビを取ることができます。ただ、漂白剤を使うので柄物のカーテンのカビ落としには向きませんね。

- お風呂の浴槽などのある程度たくさんのお湯をためることができる桶にお湯を張って、塩素系漂白剤を入れてかき混ぜてください(洗濯槽でも可)。少し多めに漂白剤を入れるのがカビを落とすコツです。
- カーテンをお湯につけながらもみ洗いしていきましょう。少し頑固なカビで落としにくい場合にはいらなくなった歯ブラシなどでこすると落ちやすいですよ!
- カビが落ちたらすすぎをして漂白剤を落としましょう。臭いがきついので2回すすぎを行うといいですよ!
- すすぎが終わったら今度は洗濯機で洗いをしてください。カビキラーのときと同様に「おしゃれ着用洗剤」を使って「ドライモード」で洗濯するのが効果的ですよ。(洗濯用ネットがある場合にはそちらにカーテンを入れて洗濯することでカーテンが傷むのを防ぐことができます。)
- 終わったらカビキラーのときと同様にカーテンを乾燥して完了です。カーテンを乾燥させるときには、必ず日陰干しをしてください

重曹を使ってカビを取る
重曹を使った方法は先に紹介した漂白剤を使う方法と併用して行うことができますが、漂白剤を使う量を多少減らすことができるので、色落ちや臭いが気になる場合にはこちらの方法が効果的ですね。とは言っても、漂白剤を使うことには変わりなく色落ちはするので、先に紹介した2つの方法と同様に洗濯可能かのチェックと色落ちチェックは必ずしてくださいね!
- お風呂の浴槽などのある程度たくさんのお湯をためることができる桶に70℃くらいの熱湯を入れる
- 熱湯に対して1〜2%程度の塩素系漂白剤と重曹を小さじ1杯程度入れてかき混ぜ、そこにカビのついたカーテンを漬け込む
- 10分程度(最大でも)漬け込んだら、カーテンを取り出して洗濯機で脱水を行う
- 脱水が終わったら、すすぎを2回してください。漂白剤の臭いが気になる場合には、漂白剤を中和するために1回目のすすぎのときにお酢を少し入れると臭いが取れやすくなりますよ!
- 最後にカーテンを乾燥すれば完了です。カーテンを乾燥させるときには、必ず日陰干しをしてくださいね。
カーテンを干すときは必ず陰干し
カビを落とし終えて洗濯したカーテンを乾燥させる場合には必ず日陰干しをしてください。天日干しをしてしまうとカーテンが縮んでしまったり、変色の原因になってしまいます。
ちょっと乾きにくい場合や臭いが気になる場合には、風通しの場所に置いて扇風機やサーキュレーターなどで風を送るようにすると乾燥時間を早めることができますよ!
カビを予防する方法
湿気対策をする
カーテンにカビが発生してしまう主な原因は部屋の湿度です。特にカーテンは窓に近くて接してしまうことが多いので、窓が結露したときに付いている水滴をいつの間にか吸い取ってしまっている場合も多いんですね。
窓が結露しやすい場合には結露防止シートは貼ったりして、カーテンにに水滴が付かないように工夫するといいですよ!

エタノールを使って消毒をする
それから、カビが生える場合をあらかじめ消毒しておくとカビの発生を予防することができます。この消毒は市販されているエタノールを使って簡単に行うことができるんですよ。
やり方は簡単で、市販されている消毒用のエタノールを霧吹きに入れてカーテンに吹きかけるだけです。この方法は窓のカビ予防だけでなくて、壁や天井、お風呂場などの水周りのカビも予防することができるので、家中のいろいろなところに使えて便利です!
あとがき
カーテンについたカビはなかなか気づかないかもしれないですが、見つけたときには見た目も悪いですし、あまりいい気分のするものではないですよね。実際に健康への影響もあるので早めに対処すべき存在です。
ただ、カーテンというと結構大きいのでそれをキレイにしようと思ったら結構な時間と労力がかかってしまうので、面倒でなかなか手がつけられないこともあるかもしれません。もしカビを見つけてもすぐに手をつけられないようであれば、クリーニングに出してしまったり、思い切って買い替えを検討するのもいいかもしれませんね(特に洗濯不可能なカーテンの場合にはクリーニングや買い替えのを選択しなくてはいけないかもしれませんね)。多少お金をかけてでもなるべく早く対処した方が、後々体を壊して病気になるよりも安い投資のはずです。
