暗黒星雲とは?ブラックホールとの違いや大きさについても解説

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宇宙空間にある暗黒星雲とはどんなものだかご存知でしょうか?

暗黒星雲はあまり聞きなれない言葉ですし、そもそも天体観測の対象として見つけるようなものでもないので、天体観測を始めたばかりの人にとってはあまり興味のないものなのです。でも、実はこの暗黒星雲があるからこそ、その他の天体も美しく見ることができるということでもあるんですよ。

光り輝く星雲の前に現れた暗黒星雲を収めた写真もまた、とても宇宙を撮影したとは思えないような美しさになるんです。

こちらの記事では、暗黒星雲についての説明とブラックホールとの違いや大きさなどについて解説していますので、ぜひお楽しみください。

 

暗黒星雲とは?

暗黒星雲とは、宇宙にある無数のガスやチリなどが集まってできている星雲の一種です。有名な星雲であるオリオン大星雲などとの違いは、背後の星や銀河からの光を吸収してしまうので、地球には光が届かずに、観測した場合に真っ黒い雲のように見えることから「暗黒星雲」と名前がつけられました。

分類としては、天体の一種として扱われていて、天体観測をする上で暗黒星雲の存在は醍醐味のひとつでもあります。邪魔だという人もいますけど(笑)

 

動画はオリオン座の方向にある暗黒星雲の馬頭星雲です。明るいピンク色の光の中にまるで真っ黒い積乱雲のように暗黒星雲がありますね。

馬頭星雲について詳しくはこちらにまとめています。>>>馬頭星雲の撮影方法!位置や場所・大きさ・距離についても解説

 

 

ちなみに肉眼では確認することができないので、このように美しい暗黒星雲を見るためには、天体望遠鏡や長時間露出をしたカメラなどでの写真撮影が必要になってきます。肉眼で確認することができるのは、天の川にあるものや、みなみじゅうじ座のコールサックなどの比較的大きものだけですね。

 

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暗黒星雲では星が誕生する

周りが真っ黒でなんでも吸い込まれてしまいそうな暗黒星雲ですが、実はこの場所は星が誕生する場所でもあるんです。

暗黒星雲の中心部では原子核の核融合が行われ、恒星が形成されているんです。ここで誕生した恒星によって、一部の暗黒星雲は光り輝く雲のようになり「散光星雲」と呼ばれるようになります。先ほどの動画でも、あったように周りに光り輝く雲があるのがわかりますよね。

こんな感じで、暗黒星雲と散光星雲は隣接していて、散光星雲を背景にして暗黒星雲を観測できることが多いんです。

ちなみに、暗黒星雲は光を出さないので温度がかなり低く、宇宙で最も冷たい天体と言われています。その温度は絶対温度で10℃程度なので、通常の温度に直したらおよそ-263℃くらいになり、極寒の環境であるということがわかりますね。

 

大きさや距離はどのくらい?

暗黒星雲の大きさについてですが、ひとつの球体状の天体というよりは宇宙を漂っている塵やガスのようなものなので、特別決まった大きさを保ち続けるというものでもないのです。雲のようなイメージを持っていただくとわかりやすいですね。

観測されている暗黒星雲では、大きいものだと100光年を超えるものから0.2光年ほどの大きさのものまであります。1光年がおよそ9.5兆kmなので、kmで表すと1.9兆km〜950兆kmくらいということになりますね。こんな数字を並べられても全くと行っていいほど想像できないですよね……

ちなみにスペースシャトルは時速3万kmほどで宇宙空間を移動することができるので、1.9兆kmの大きさの暗黒星雲を端から端まで移動するには、7,200年もの時間が必要ということになります。

暗黒星雲までの距離については、太陽系から一番近い暗黒星雲のバーナード68でも400光年と地球からはかなり距離があり、先ほどの馬頭星雲でも1,500光年ほどの距離があるということがわかっています。

 

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暗黒星雲とブラックホールの違い

暗黒星雲って観測する真っ黒く移るので、時々ブラックホールと間違える方がいらっしゃいますが、2つは全くの別物になります。

暗黒星雲は塵やガスなどによって構成されていて好き勝手漂っているイメージですが、ブラックホールの場合には、重い星が成長の過程で重力崩壊して、超高密度&高質量の天体になっています。こちらは一点にギュッと凝縮されているイメージですね。

ブラックホールはあまりに重力が強すぎて物質どころか光さえも脱出することができないので、真っ黒に見えるんです(というか観測自体できません)。

地球から観測すればお互い真っ黒く見えるという点では同じですが、暗黒星雲は薄い部分であれば背後にある星や銀河などが透けて観えるのがブラックホールとの違いですね。

それから、ブラックホールは大きさがかなり小さくて、太陽と同じ質量のものでも直径がおよそ6kmほどの大きさで、宇宙最大のブラックホールであるNGC4889にあるものも1,300億kmと、暗黒星雲に比べればサイズはかなり小さいです。

なので、地球から観測しようとしても、遠くにあるブラックホールは観測できないほどの大きさでしかないですし、そもそも光を放出しているわけではないので、観測自体がかなり困難なんです。

 

 

あとがき

暗黒星雲について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

暗黒星雲はあまり聞いたことがないという人が多いでしょうし、そもそも観測をしようと思って観測をするようなものでもないので、天体観測の対象としては割と注目度は低かったりします。ただ、そんな暗黒星雲だからこそ、光り輝く散光星雲の美しさを際立たせてくれる効果もあり、綺麗に撮影できた場合には、とても宇宙とは思えないような光景を目にすることができるんですね。

美しい光も、闇があってこそ際立ってくるということです。天体観測や天体撮影を行ったときにはぜひ、暗黒星雲にも注目をしてみてくださいね。

 

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