博多駅前の陥没復旧した道路が沈下した原因とは?再沈下は想定内

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2016年11月26日の午前1時40分頃に博多駅前の道路が沈下しているとのことで、一時交通規制がされました。道路の陥没が発見された現場は11月8日に大規模陥没事故が発生した場所と同じで、長さ数十メートルに渡って道路が陥没していて、陥没の量は最大で7cmになっている場所があるとのことです。

 

kensuke
現場は15日に道路が復旧したばかりなので、一体なぜ再び道路が陥没してしまったのでしょうか?その原因について、以前建設会社に勤務していた経験を元に考察します!

 

今回の道路の沈下の原因は前回の陥没と同じ原因ではない

今回の道路の沈下があった現場は、先日大規模陥没事故があった場所でもあるので、また陥没するんじゃないかと不安になった人も多いのではないでしょうか?あれだけの大陥没でしたからね、あれが今度は昼間の時間帯の多くの歩行者や車が走っている時間帯に発生したらかなりの被害が出てしまいます。ただ、今回の道路の沈下の原因は前回の陥没と同様の現象ではないと考えています。

 

道路の沈下の原因は道路下の土砂が締め固まったため

通常電気やガス・上下水道などのインフラの埋設工事を行うときには、道路を掘って埋め戻すのですが、このときには施工箇所の路面が多少沈下します。それは道路表面より下の部分にある舗装構成の砕石層や路床部分が自重(自分の重み)によって、時間の経過とともに締め固まっていくからです。

もちろん、工事完了時に埋め戻して復旧をするときには、機械を使った転圧作業は行いますが相手が大きすぎるために機械程度の転圧では、1度では完全に転圧を完了することはできないのです。この土が締め固まる現象は復旧面積が広ければ広いほど顕著に現れます。特に今回の陥没事故の面積はおよそ1,000㎡にも及ぶものだったので、通常では考えられないくらい広い面積での復旧になりましたよね。

そのために、表面の道路の下では15日の復旧完了から徐々に土が締め固まっていき、それに伴って道路表面が沈下していったと考えられるんです。それなので、陥没事故が起こったときのようなことが原因で、道路の沈下が起こったのではないと言う結論になります。

 

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道路表面の沈下は開削工事ではよくあること

実は、今回の道路の沈下の現象は開削を伴う工事(道路を掘る工事)であれば決して珍しいものではなくて、よく起こっていることです。ただ、あまりに施工面積が小さいのでそこまで気にならないだけなんですね。

通常の工事当日に復旧を行うような開削工事であれば、交通規制の時間に限りがあるので1日当たりの施工量が限られます。それなので、1箇所あたりそこまで大きく開削を行うことがないので、自然と工事の施工面積も小さくなるんですね。小さい施工面積であれば沈下する地下の土の量も少なくなるので、そこまで体積変化による影響は受けないんです。だから、道路表面の沈下量もほとんど交通に支障が出ないくらい小さくなるんですね。

もし、そうした工事の跡が近くにあるようでしたら少し観察してみてください。数十㎡くらいの面積の場所であれば、わずかですが元の道路との工事をした道路に段差ができているはずです。たいていの場合には、復旧をするときに道路表面の沈下のことも考えて、復旧する際に表面を高めに復旧するのですが、この復旧後の道路の沈下量については、どれだけ経験を積んだ人でもほとんど読み当てることはできません。読み違えて沈下量が少なければ、今度は逆にその部分だけこんもりと盛り上がっていたりもします。

 

今回の道路復旧はあくまでも仮復旧

通常であればそうした道路の沈下に対しては、時間を空けてから(道路表面かの沈下が完了してから)本復旧を行うことで道路の表面を滑らかな舗装面にします。今回の件に関しても現段階では、地下にあるインフラ関係の埋設物の復旧はせず、道路解放だけを目的として復旧していますよね。まずは道路だけでも人が通れるように元の状態にしたと言うことです。それなので、壊れている埋設物に関してはそのまま(もちろん埋設管の空洞に関しては土留めなどをしていましたが)で、これから各インフラを復旧させるための工事が現地で入るはずです。

それのため、現段階で道路が沈下したからといって本復旧をしようとしても、近い時期にインフラ復旧のための業者が路面の開削を行うので復旧が無駄になってしまいます。もちろん交通に支障が出るようなほどの沈下であれば即復旧が必要ですが、そうした事情もあって多少の沈下であればすぐには本復旧には入らないと予想されますね。

それなので、今回の陥没事故箇所の本格的な道路本復旧は、埋設されている全てのインフラの工事が完了して、「もうしばらく開削を行うことがない」といった状態になってから行われるのではないかと考えられます。

 

あとがき

大規模な陥没事故の発生から間髪入れず同じ箇所での道路の沈下だったので、現地では不安になった人も多いのではないでしょうか。もちろん、今回はぼくの推察であるので、現地の地下ではトンネルや埋設管に土砂が流れ込んで、空洞ができてしまったために道路が沈下したとも考えられます。

ただ、現段階で業者や警察も含めて現地確認を行って交通規制が解除されていると言うことは、そうした可能性がなく、土砂が締め固まったために道路が沈下したといった結論を彼らも出したためではないでしょうか。

 

 

 

 

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